タウンミーティングの速報レポートのページ

明日9日(木) から11日(土)にかけてJR島本駅西地区の都市計画に関するタウンミーティングが計6回開催されます。このページでは各回でなされた質疑応答や感想を共有したいと思います。まだの回の方はより有意義な対話となるよう、ご参考に下さい。

しまもと・フォーラムのメンバーのレポートを掲載するだけでなく、このホームページを見に来て下さった方からのレポートももちろん大歓迎です。コメント欄からの投稿よろしくお願いします。

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9日14時から17時まで行われた広瀬タウンミーティングでは、西側開発計画の公益性がキーポイントだったと思います。この計画を進めることで、町全体にとってどのような良いことがあるのか。「未来志向で夢のあるまちづくり」というふわふわした言葉だけでは、公益性について納得はできません。残念ながら、タウンミーティングでは説得力ある話を町から聞くことはできませんでした。他にも、交通問題、調整池の問題、子育てしやすいまちづくりの問題、住民意見反映のこと、町長の公約との整合性についての意見が出されました。

2018/8/11  14時からの緑地公園住宅集会所でのタウンミーティングでの様子です。住民参加者14名でした。

町の説明資料の細かい部分についてはほどんど議論にならず、町が島本町の街作りについてまったく主体性がないこと、そういった町の姿勢に対する疑義が相次ぎました。
町は島本の街づくりはこうあるべきだとういう基本姿勢をまず示し、その上で西地区はこのように考えるということを提示するのが筋であるという主張が、特に2名の方から出され、印象に残りました。そしてもう一度白紙に戻してやるべきという意見が4~5人から出されました。農地を残して欲しいし、その手段もあるはずだという意見も複数出ました。

なお、町からの説明として、マンションを建てることの正当性、防災面の話、これまでの経緯、予算などは私にとってはそれほど新鮮味のある話ではありませんでした、いかなる回答の中でもこの開発が町民や町の未来にとってどのようなメリットがあるのかを説得力をもって示すことはできず、未来志向という抽象的なスローガンが具体に展開されていません。1月の説明の時から何の進歩もないと思いました。それもそのはずで行政は準備組合の下請けに過ぎないので説明できるわけがないのだとフジタの資料を読んで確信しました。

町の立場から見ると、この回のタウンミーティングは原理原則論しか出てこず、町の案を住民意見を聞いてマイナーチェンジできるような要素は皆無でした。こういうまっとうな意見を都計審や準備組合にどうやってフィードバックすればいいのか、あるいはもう無視せざるを得ないという結論になるのか、そういうものだったと思います。
ただ、やはりFace to faceのやり取りは迫力があるし、いろいろな意味で心に響くものがあると感じました。パブコメもいいのですが、文字よりも肉声の力は圧倒的です。町もこういう意見が大勢を占めることは覚悟していたと思いますが直接聞くインパクトはかなりあったと思います(と信じたい)。

なお、地権者はおられませんでした。町の提案に好意的な人もおられませんでした。全員が一度は発言されました。

講演会「農地を活かした町づくり」レポート

2018年8月3日(金) 午後6時より開催した講演会「農地を活かした町づくり」のレポートになります。講師は株式会社マイファーム代表 西辻一真氏です。

当日は60名を超える方にお集まりいただきました。島本町だけでなく、高槻、茨木からお越しの農家また新規就農希望の方も来られ、関心の高さが伺えました。ありがとうございます。西辻氏には生い立ちを交え、マイファームの理念、事業そしてこれからの農業のあり方についてじっくりお話しいただきました。質疑応答では活発な意見交換がなされ、島本駅西地区の活用法にも話題が及びました。マイファームは現在、森の幼稚園という事業を進めているようで、自然に触れることで情操教育が期待出来るとのことです。島本駅周辺の農地は、森ならぬ畑の幼稚園にうってつけとのことで、なんならマイファームで買い取るのも一案だとのリップサービスまで飛び出しました(笑)。この他、地権者と周辺住民との合意形成の重要性について示唆をいただき、今後のしまもと・フォーラムの活動の参考にしていきたいと思いました。大変盛り上がった講演会でした。お越し下さった皆様本当にありがとうございました。より詳しい内容は以下の通りです。

1. マイファームの理念について

現代では農業の産業化によって旬がなくなり、ロボット化も進む。消費者もいつでも買えることを望んだり、料理することを省略して加工品を買おうとする。しかしながらそれを寂しいことと思う人もまた存在する。私は農業の産業化を否定するわけではない。それは役割の違いであると考えている。我々は産業化する農業とは逆に「自産自消」ができる社会を目指している。「自産自消」というのは単純な自給自足ではない。自然に触れる楽しさや面白さ、自然との会話や自然に対する感謝も含んだいろいろな形の農業のことである(プロ農家もいれば観光農園を楽しむ市民もいるということ)。そして「自産自消」ができる社会が世界中に拡がっていけばいいと考えている。

理念に基づく考えとしては人を起点として、楽しむこと、理解する事、学ぶこと、生き方にすることがある。一方でモノ起点としては自家消費と商品作物がある。この二つをいろいろと組み合わせたところにマイファームの事業がある。例えば楽しむことと自家消費を結べば体験農園となるし、学ぶことと商品作物を結ぶと学校事業につながる。生き方にして商品作物を作ろうとすれば農地をあっせんする事業となる。すべてのベースには自然資本(山、川、土壌、生物など 自然資本 – 環境省)マーケットを増やすことがある。自然資本マーケットから生じる生態系サービスの経済的価値は世界で33兆ドル、国内では5,000億円と見積もられている。なお、自然資本マーケットという考え方は世界ではスタンダードにな りつつあるが日本ではまだ浸透していない。

2. 生い立ちについて

家は農家ではないが小学校の頃から野菜作りを楽しんでいた。休耕田を見て、何もしていないならそこで農業をしてみたいと思った。大学は農学部だったが、一人当たりの生産量を増やす研究ばかりで、農業に関わる人を増やすという考え方がないことに疑問を覚えた。しかし大学卒業時にどうやって農家になればいいのかわからず会社に就職。1年後離職し、農家になろうとするが、お金を借りて普通に野菜を作っても借金を返せないことが判明する。そこで野菜の収穫体験を考案し今に至る。

3. マイファームの事業について

現在、体験農園、直営農業(山奥で牛、豚、鶏を放牧)、学校運営、ソーラーシェアリング、流通、農地検索サイト、通販などを行っている。地域に応じた農園つくりでは高槻(高槻駅前農園高槻農園)や枚方(くずはシティファーム枚方東香里農園)でもやっているが残念ながら島本町にはない。これらの農園はパターン化は避け、地域の特性を生かした運営を行うことが当社の方針である。直営だけではなくJA貸農園や大阪アグリアカデミア(農業経営者を育てる学校)など委託も多数受けている。

農業人口は減っているのだが実は観光農園や農家レストランは伸びている。有名なところでは三重のアクアイグニス、滋賀のモクモクファームなどがある。産業化していく方向と、農の楽しさを提供するようなサービスに二極化している。使っていない農地は全国で40万haあり、当社で事業をしているのはたった130haである。まだまだ大量の農地があるので同じような志の人が増えて欲しい。そして農業の可能性を拡げて欲しい。

4. これからの農業および農業政策

これまで農地は農産物の生産の場だけと定義されていたが、2015年、都市農業振興法(都市農業振興基本法 のあらまし – 農林水産省)で憩いの場、災害時の避難地、コミュニティ形成の場であるということが再定義された。つまり農業に幅広い機能があるということがやっと認識されるようになった。また2018年から生産緑地(生産緑地制度 – 国土交通省)で貸農園や農業レストランができる可能性もある(西辻氏の予想)。将来はお金の価値がさがると個人的に考えている。その時に農地という生産手段を持っていることは非常に重要である。

ところで、明日上海で講演をするのだが、中国でも自然を愛する気持ちやこのままの近代化でいいのか、そういうことを考える人々が増えている。これは日本だけではなく世界的な傾向である。

5. 質疑応答から

Q:新規就農希望だが地方自治体によって体制の整い方に差があるがどう考えるか?
A:確かに自治体によって差はある。しかし法律は全国一律であるので、サポートがなければ自分でやらなければならないが、そこは自力でも何とかなる。なぜなら今、どんな自治体でも農業をする人を増やしたいと考えているから。

Q:島本では市街化調整区域を市街化区域にしようと計画しているがどう考えるか?また農家がそのままで経済的に成り立つアイデアは無いか。
A:私としては緑と自然が調和した空間であって欲しいと思うが、区域がどうこうということと別に、開発するのならばどういうコンセプトで考えるか、それを合意形成できればいいと思う。例えばゾーニングについて地権者が出した案に対して市民がどう協力ができるのか考えてみてはどうか。
私は農地の魅力を活かすことができるしアイデアも出せると思っているのでその地域をどうデザインしたらいかということはお手伝いできると思う。そこで出た収益が分配できるようなしくみが大事と思う。

8月9~11日、島本駅西側の都市計画に関するタウンミーティングが開催されます!(事前申し込み制)

※申し込みは締め切られました。

町のウェブサイトにタウンミーティングの実施要領が発表されています。
JR島本駅西地区の都市計画に関するタウンミーティングを開催します

町長が自ら地域に出向き、住民のみなさんと直接対話するタウンミーティングを開催します。今後のJR島本駅西地区の都市計画についてみなさんと意見交換したいと考えていますので、みなさん、どうぞご参加ください。

とのことです。山田町長と直接対話し、意見や要望、疑問・質問を投げかける貴重なチャンスです。是非参加しましょう。当日はこちらの説明資料(JR島本駅西地区のまちづくり)(PDF:6.7MB)に沿い説明がなされる予定です。予め目を通しておくと町長のお話も理解しやすくなることと思います。

※この説明資料は「都市計画課へ行けばどなたでももらえます」とのことです。コメントありがとうございます!!
都合悪くタウンミーティングに参加出来ない方も都市計画課に行けばもらえるということですね!!!
貰いに行った際、意見を届け、質問するのも重要だと思います!!!!

8月9日(木)から11日(土)にかけて、計6回開催されますが、気を付けないといけないのは

  • 事前申し込み制(申込期間: 8月2日(木)から8月7日(火)まで)
  • 居住地域により参加出来る日程・会場が異なる
  • 一人1回限り

詳細、申し込み方法は町のウェブサイトをご覧下さい。

8月3日(金)午後6時~「農地を活かした町づくり」講師: 西辻一真氏

講演会は終了しました。沢山のお集まりありがとうございました!後日レポートをブログに掲載します。

平成30年8月3日(金) 午後6時より島本町ふれあいセンター2階、年長者座敷にて講演会「農地を活かした町づくり」を開催します。テーマに関心のある方ならどなたでもお越し下さい。参加費無料、定員100名です。

農業界で独自の価値を創出。NHK特番カンブリア宮殿他、様々なメディアが注目☆各地で話題の都市農園をも手がけ「自産自消のできる社会」を目指す株式会社マイファーム。創業者の西辻一真氏が、なんと島本町で初講演!

さて、農業界のスーパースターから、どんなお話が飛び出すでしょうか?

株式会社マイファームって?
2007年設立 有機無農薬の体験農園や農業学校を中心に、
「農」を中心とした幅広い活動を行っている会社です。

主催:しまもと・フォーラム shimamotoforum@gmail.com

 

都市計画審議会(7月26日)レポート

7月26日に開催された都市計画審議会を傍聴したメンバーによるレポートです。

島本町ウェブサイトより

レポート

島本駅西側地区土地区画整理事業についての報告が島本町からありました。その中で新しいものとして地区計画の高さ制限が発表され駅に近い地区で50mの制限になっており、15階程度の高層建築を建てることができることが明らかになりました。(現在建設中のサントリー倉庫跡地のジオ阪急ハートスクエアで14階だて)

 また地区外の島本町関連工事費に2.3億円の支出が見込まれる(下水道整備、水路の改修、補修、地区外道路の整備)ことが発表されましたが、地区内の総事業費が35.6億円にのぼり、島本町からどのくらい財政支出をするかは明らかになりませんでした。

 開発による新住民の居住予測が1,200人と控えめと思われる予測がだされましたが、具体的に保育園や学校整備にどのくらい島本町の財政支出が予想されるかは明記されておらず、審議委員からもこの点の試算をきちんとやるように意見がでました特に保育園に関しては既存の開発だけでも待機児童が発生する予測になっており、島本町が保育園整備のより積極的な対策を示さないまま開発を行うことへの危惧もだされました。

 農地保存に関する町の施策は生産緑地地区の指定を行うという従来の見解を述べるにとどまり(指定がきれた農地について積極的な町の買い取りを検討したいという意向もだされましたが)、各委員からも他自治体の先行事例を研究してもう少し踏み込んだ農地保全策を考えることや、現在の農業者の実態調査を行いそれから施策を考えるべきだとする意見がでました。

 これらの論点に関しては8月9〜11日までの島本駅西地区土地区画整理事業の町長が出席するタウンミーティングでも議論がなされる予定です。