都市計画審議会(2018/10/8開催)レポート

今回は町のウェブサイトでも公開されている「タウンミーティングでの代表的ご意見に対する町の考え方」の説明から始まりました。

ほぼ内容に沿った説明でしたので詳細は島本町のサイトからダウンロードして読んでいただきたいと思います。

その場での資料にはない町の追加回答もありました。例えば、JR島本西地区は現在、市街化区域編入前の保留区域になっているわけですが、それを大阪府に申請した時は「文教ゾーンとして開発」となっていて実際に学校の誘致計画がありました。

この開発計画の基準となる島本都市マスタープランでは

「JR島本駅西地区周辺については、土地利用の動向や地権者、住民の意向を踏まえ、地区計画などを活用し、都市基盤の整備と合わせて、駅前地区にふさわしい商業・サービスや住宅などのほか、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入も検討し、都市機能を充実・強化します。」

とあります。

ところがそれがいつの間にか計画はマンションと住宅に変わってしまっているのです。これはどういうことだ、整合してないでしょうという意見があり、それに対する回答があったのですが、上記のマスタープランの抜粋部分を読み上げ、

「当初の文教施設でもマンションでも整合性は担保されている。」

とのことなのです。これが誠実な回答と言えるでしょうか?今回町の出した文書を読んでもわかりますが、どんな意見が出ても「町の考え方」というフタを被せ、結局何も変えないのです。

その他、町のびっくりするような発言は、児童増加対策の質問に対して「間に合わない場合はプレハブで対応、例えばですが」と回答があったことです。回答を受けた委員は「この時代、この段階でプレハブという計画はどうかと思う」と思わずおっしゃいました。何も想定してなかったので、とっさにプレハブと言ってしまったのか、本当にそれでしのげばいいと思っているのでしょうか。

そしてタウンミーティングでの意見で都市計画に取り入れたものは無かったと行政よりきっぱりと回答ありました。事実、この日の資料を見てもその通りの内容です。嘘はありません。

したがって町の計画は実質的に何も前回の説明と変わっておらず、ここに新たな内容でご報告することはほとんどありません。

人口推計1250人についても前回通りで、もう少し増える予想もあるが、現段階では曖昧であってそれを示すのは混乱を生じるとのことです。典型的な役人答弁。大事なことを隠すときの常套句です。百歩譲って、学識者と町の認めた人で構成される審議会は判断能力のある人の集まりなのですから、マンションが建った時の予想人口できちんと説明すべきです。その人たちですら混乱するのでしょうか?そんな能力の無い人たちが審議しているのですか?

同時に財政効果については税収については報告ありましたが、支出については工事事業費の見積もり(2.3億円/前回資料と変わらず)にとどまり、保育教育やインフラ維持などにかかわる経費予想は明らかにされておりません。このようにきちんとチェックすべき事案に対しておひとりの委員以外は特に追及されず、2.3億円という金額だけしか出費しないなら安心だと言う意見まで出る始末です。

何もアップデートせずに説明をする町に対し、公募委員の一人は「何のためのタウンミーティングだったのか、何も反映することがないというのは発言した住民に失礼。内容にもっと検証が必要。これでは大阪府との協議なんて到底認められない」と強く主張されました。

しかし複数の委員からは

「今は先に道路、高さ制限、すべて決めて計画するから計画的なきれいな街作りができる。ただ地権者の協力がいる。われわれ住民が言うよりも、地権者の協力を求めるのが大事だ。準備組合がまとめてくれてるということは非常に大切なことなので、これも考えてあげて」

「みんなの意見をいれればいいけどみんなの価値観を一つにまとめるのは無理。ある程度のところでベターな方法で進めていかざる得ない。(中略)この際、ある程度辛抱して、お互い寛容な気持ちでやっていかな仕方ない。」

「論理の流れ。町の考え方、その後の対応方針が総論になっていて全体の街づくりになっている。これを読んでいるとタウンミーティングがなかったことにはなってないと思う。」

「意見があるとは思うが、お互い様に、もちつもたれつで、意見が通らない部分があるが、お互いに意見交換、我慢するところは我慢する。これですばらしい街づくりができると考えます。」

と、町の計画を全面的にバックアップする意見が続出。地権者が一所懸命やってるんだからこちらからあまり文句は言えないよとなれば何のために皆さん集まっているのでしょうか。そもそも審議会は地権者の活動に対して情緒的に反応する場ではないはずです。まさに公募委員が指摘するように町の計画を検証するのが仕事なのです。「たくさんの意見をまとめることは無理です」なんてそんな小学校の学級会みたいな低レベルな話ではありません。

こんなことを言う暇があるなら1250人の推定や支出も含めた財政シミュレーションについて糺さないといけないと思います。

最後に榊原会長がこうおっしゃいました

「報告案件ではあるが、ただ、タウンミーティングのこともある。委員の方の意見、町はそれに対して十分ご検討していただくようにお願いしたい。」

そして町は審議会の翌日に大阪府との協議を開始しています(その日のうちに行きたかったようですが)。榊原会長のまとめはどうなったのでしょうか。これは社交辞令と町は思っているのでしょうか?もはや町には建て前すら残っていません。

ところで大阪府との協議が始まるということは計画の中では一つの大きなステップとなります。素案作りが始まり、内容が固められていきます。次の島本町都市計画審議会は平成31年の夏ごろになると予想されます。どう対応していくべきか町民にとって大きな課題です。

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